「ごめんなさい」が言えない子供への対応

育児漫画「ごめんなさい」が言えない子供 性格の悩み
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誰もが通る「うちの子、ごめんなさいが言えないんです…」という悩み。もちろんうちの子も普通にごめんなさいが言えない子でした!

ママ友との関係にも関わってくるこの問題、私的最善の対処法をお話ししたいと思います。

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子供に「ごめんなさい」を言わせるのはしつけか?世間体か?

公園や支援センターなどでお友達と一緒に遊んでいて、自分の子供が相手の子供に何かしてしまったとき、「ごめんなさいは?」と子供に促しますよね。
それって、子供に対してのしつけなのでしょうか?それとも、相手の親に「この親、ちゃんと躾してないな」と思われたくないからでしょうか?

 

私の場合、後者の気持ちの方が強かったように思います。 もし、しつけの意味で「ごめんなさい」を教えるのであれば、 まずは子供の気持ちに寄り添う言葉をかけてから、優しくごめんねを促す(責める言葉じゃなくて)のが正しいというのが育児書に書かれているような方法ですよね。

 

「あのおもちゃが使いたかったの?そっかそっか。あのおもちゃ好きだもんね。でも今はお友達の番だから、無理矢理とっちゃだめだよね?ごめんねしようか?」
とか。
「早く滑り台滑りたかったんだね?でもお友達を押したら危ないよ?ごめんしようね?」とか。

 

でもこれ、自分の子供がやられた方だったらどう思います?

 

うちの子供に暴力ふるっておいて、「〇〇ちゃんだめよ~(^^)」じゃねーよ!もっとがつんと叱れや! ( ゚Д゚) って思いません?私なら絶対思う!

 

 

だから、相手の親の手前「何やってんの!ごめんなさいは?!」くらいに厳しく言わないと!って思いが働いちゃいます。 だから育児書にあるような「まずは子供の気持ちに寄り添う」は、実際の現場では不可能なことも多いんですよ。これは仕方のないことです。

 

やっぱり相手の親の目がある以上、パフォーマンスで「ちゃんと叱ってますよ」アピールしないと。

 

相手の親のパフォーマンスなんて言い方しちゃうと、かなりしたたかで聞こえが悪く感じるかもしれませんが、言い換えればやられた側の気持ちに寄り添うと言う事でもあります。

「ごめんなさい」強要はしつこくしない

やられた子供の親は、目の前で自分の子供が叩かれたり押されたり、おもちゃをブン取られたりしているのを見て、心を痛めていますし、内心はらわたが煮えくりかえっています。たまたまその場で居合わせた知らない人だったらまだしも、もともと付き合いのある友達と一緒に来ていた場合にこんなトラブルが起きてしまった場合は死活問題です。

 

ここは相手のお母さんの気持ちを沈めるためにも、かなりきつく自分の子供を叱ったほうがいいでしょう。「そんなことをしたら、うちの子の心に傷が残ってしまうのでは?」と心配ですか?大丈夫です。ちょっとくらいママが声を荒らげたくらいで、子供の心に傷が残るなんて事はありません。子供だって、自分の行動に対してママが怒っちゃった、と言う事くらい理解できますしね。 だけど一点注意してもらいたいことがあります。

 

それは、「ごめんなさいって言いなさい!」と強要することを、しつこくしないこと。

 

 

子供の心に傷がつくことを恐れるなら、“怒り方“より、“怒る時間“を気をつけてください。 がつんと怒って、ぱっと切り替えるこれがいい怒り方です。

 

しかしがつんと怒っても「ごめんなさい」と言えないのが子供です。 よくこういう場面を見かけます。
>
お母さん「ごめんなさいは!?」

→子供、言えない。

お母さん「ごめんなさいって言いなさい!」

→やっぱり子供、言えない。

お母さん「どうしてごめんなさいって言えないの!ほら!いいなさい!ごめんなさいは!?」

→子供、ついに泣きだす。

 

修羅場…。 

 

こうなったら収拾つかないし、1日もう最悪ですよ。
結局その場にいられなくて、「じゃぁもう帰るよ!」と言って子供を引きずり連れ帰り、お母さんの気持ちの切り替えもできなくて、家に帰っても子供に当たって…。最悪。

 

しかも相手のママはきっとこう思ったでしょう。

 

「ママは結構ちゃんと対応してくれたけど、それに引き換えあの子供はなんてわがままで嫌な子なんだろう」

 

最初に言ったように、「ごめんなさい」を子供にきつく強要する目的は、しつけと言うよりも相手の親へのパフォーマンスです。
今後の付き合いのために、自分の子供の気持ちを犠牲にしてまで厳しい言い方をしているのです。それなのに、子供が「すごい嫌な子供」と思われたら本末転倒じゃないですか?

 

子供が大泣きしてママがブチ切れて…と言う修羅場を見せるのは、相手のママにとってもすごく嫌な印象になってしまいます。だから、修羅場になるほどしつこく子供を追い詰めてはいけません。

 

 

それじゃあ一体どうしたらいいの? と言う疑問に対する私の対処法をお話ししますが、その前に、実際に私のママ友が言っていた1つの理論を先にお話しします。

「ごめんなさい」を無理矢理言わせても意味がない?

そのママ友はこう言っていました。

 

「こんなに小さい子に、“ごめんなさいって言いなさい“って教えても、実際あんまり理解してないでしょー?そんな時期に“ごめんなさいって言いなさい“ってしつけると、逆に“ごめんなさいって言いさえすればいいんだ“て覚えちゃうのが嫌なんだよねー。ただ“ごめんなさい“と言う言葉を“発音すれば良い“って考える子供には育ってほしくないのー」

 

なんか、一見いいこと言ってる風なんだけど、その理論を聞いていて私はモヤりました。

 

だってやられたのはうちの子供だったからね!( ゚Д゚)

 

「私って意外と深いこと考えてるでしょ?」みたいな顔してドヤってないで、つべこべ言わずに早くあやまらんかーい!(`Δ´)!

 

って思いましたよ正直。

 

失礼。自分の子供のことだったのでちょっと熱くなりましたが、冷静に考えても、このママ友の考え方って、ちょっといいこと言ってる風だけど、なんかちょっと違うな、と思いました。

 

「こんな小さい子に(当時その子は2歳、うちの子は1歳)“ごめんなさいって言いなさい“ってしつけても、意味をほとんど理解してないでしょ?」
→はい、これに対しては納得です。多分わかってません。子供が感じているのは「ママ怒ってるな。怖いな。悲しいな」くらいの感情です。
「自分が悪いことをしたから」と言うところはすっぽ抜けて、「自分が責められている」というところだけを理解し、「悲しい気持ち」「反発したい気持ち」になり固まったり大泣きします。

 

「ごめんなさいって言いなさい」を強要すると、ただ「ごめんなさい」と発音すれば良いと学習する。
→これも多分その通りです。子供は深い意味までは理解していないので、ママに「やりなさい」と言われたことをやっているだけです。

 

じゃぁ、そのママ友の言っていることってほぼ正しいんじゃない? って思いますよね。

 

だけどこのママ友は、決定的に間違っていることがあります。 

 

  • 「わからない時に言っても意味がない」
  • 「わかる年齢になれば、自然とできるようになる」 

 

じゃなくて

 

  • わからない時期に言う→できない
  • それでも言い続ける→まだできない
  • わかるような年齢になるまで忍耐強く言って、言って、言い続ける→意味が理解できるようになってきて、初めてできるようになる。

 

なんです。

 

もし頭脳が言葉の意味を理解できるまで成長したとしても、周りに言ってくれる大人がいなければ、自分で気づく事はきっとできません。

 

人を叩いたときに「相手は痛いのよ」と教えてくれる人がおらず、自分も叩かれた事がない人は、大きくなっても人の痛みを知ることができません。

 

だから、わからない年齢からずっと忍耐強く言い続けて、わかる年齢になるまでしつこくしつこく教え続けることが親の務めなのです。

まずは形式的に言えればオーケー

だからママ友の意見とは真っ向からぶつかりますが、私はとりあえず「ごめんなさい」と形式的にでも言えるようになることが大切だと思います。 前述した通り、「やれと言われたからやるだけ」と言う行為すら、子供にとっては難しいことです。

 

  1. やれと言われてもできない
  2. やれと言われたからやるだけ
  3. やれと言われたことの意味を理解してやれるようになる

 

 

と言うステップがあるなら、

 

「ごめんなさいを強要されて、しぶしぶごめんなさいと発音しているだけ」

→これはステップ2にあたり、立派な成長と言うことになります。幼児のうちにここまでできるようになれば充分です。その後にも、「ごめんなさい」を言う意味について、根気よく親が教えていく必要があります。

親が代わりに謝る

さて、形式的にでも「ごめんなさい」と言えるようになれば充分だと書きましたが、その形式的に言うことすらできないのが小さい子供。特に魔の2歳児です。

 

  • 「ごめんなさい」をしつこく強要してはいけない
  • だけど相手の目がある手前、「ごめんなさい」を形式的にでも発音させることが重要。 

 

さてこの矛盾、どうするか?

 

 

それは親が代わりに謝ってしまうことです。

 

①まず子供に「じゃあママも一緒に謝るから、一緒にごめんなさいできる?」と促して、一緒にいれたらラッキー。

 

②もし言えなそうなら
「おばちゃんが代わりにゴメンナするから、許してくれるかな?」と相手の子供に言う。当然子供は許してくれますから、(大体いつまでもイラっとしてるのは親の方なのでね)

 

③その後でママ友に「ごめんね、うちの子強情でなかなかまだごめんなさいが言えなくて…。ほんとにごめんね(><)」
と謝り、大人の中で解決してしまいましょう。

 

ポイントは…

いきなりママ友に謝るのではなく、いちど相手の子供に謝罪して相手の子供から「許す」と言う了承をもらっていること。これでママ友の気持ちも随分違ってきます。

 

あくまでも「うちの子本当に強情で困ってるんだ(><)」「私も上手に誘導できなくて未熟な母親なんだ…」と下手に出て「困ってます(><)」アピールをすることが大事!
そうすれば、相手のママ友もそこまで腹が立ちません。

 

 

厳しく正しい母親でいようとするあまり、自分の子供を追い詰めてしまって修羅場になってしまうと、

 

「〇〇ちゃんが悪いんだー!ギャー!(((ꎤ >口<)̂」
「〇〇ちゃんとはもう遊ばないー!キーっヽ(≧Д≦)ノ」

 

など、とんでもないことを子供は口走ったりしますから((;゚Д゚)) こっちが手を出したのに、相手の子供を責めるとか、本当にやばすぎですよ。こうなったら、相手のママ友には悪い印象がくっきりとついてしまい、この先ずっと根に持たれてしまううかもしれません。だから、修羅場にならないうちに親が介入してさっさと解決してしまいましょう。

仕上げは子供の気持ちに寄り添って

だけど、「子供が悪いことをして、親が代わりに謝って解決」って、それ全然しつけになってなくない? と思いませんか?

 

そうです、1番最初に言ったように、ここまでの行動は相手の親へのパフォーマンスのためにやっていることだからです。 子供のしつけのための行動はここからです。

 

家に帰る車の中で、今日あったことを振り返って話しかけてみましょう。

「今日、お友達のおもちゃ取っちゃったじゃん?〇〇ちゃん(自分の子)もあのおもちゃお気に入りだったんだよね?使いたかったね。だけど、お友達が先に使ってたから無理矢理とっちゃいけなかったよね?おもちゃとられてお友達泣いちゃったじゃん?そういうときはちゃんと“ごめんなさい“って言えるとママうれしいな。今度ママと一緒にごめんなさいしようかって言った時は、一緒に言えるかな?」

て感じで、育児書に書いてある通りの対応をしていきます。 (ここは誰の目もないので、思いっきり自分の子に甘く優しくしていいです。)

 

多分子供は「今日そんなことあったっけ?」くらいのテンションで聞いていますので、普通に「うん!いいよ!」とか言ってきます。本当にわかってんのか? と思いますが、それでいいのです。多分この時はわかってないですが、わかっていなくても何度も何度も言い続けているうちに、だんだん少しずつ子供の心の中に残っていきます。

 

もしこの前の段階で、しつこく厳しく怒ってしまって子供が大泣きして修羅場になって腕を引っ張って連れ帰る…と言う流れになっていると、車の中でこんな冷静な話はできませんし、またくどくど説教の続きとなってしまうので、子供も聞く耳を持ちません。だからやっぱり修羅場にさせないことと言うのはとても重要なことです。

 

  • 相手の親へのパフォーマンス
  • 自分の子供の気持ちをあまり高揚させないこと

 

と言う目的のために、上の項目で述べた行動(厳しく叱って、いざとなったら親が謝る)をとっています。 つまり、本当は子供のしつけのためだけだったら、この項目の行動(子供の気持ちに寄り添う)だけをしていれば良いのですが、相手の子供がいる以上、相手の親の目もあるわけで、そうは言っていられない。だから厳しい行動も必要となってくるのです。

 

育児書にはそこまで現場に基づいたシチュエーションでのやり方は書いていませんので、育児書通りにやろうとするとうまくいかなかったり、「あの親って自分の子供のことしか考えてないよね…」と他の親から変な親と見られたりすることもあるかと思います。

 

しつけのための正しい行動+現場を乗り切るための行動(ここでは相手の親へのパフォーマンス)と切り離して考えてみるといいと思います。

対処法まとめ

それでは、「ごめんなさい」が言えない子供に対しての対処法をまとめていきます。

 

  • 相手の子供がいる場合は、厳しく「ごめんなさい」のしつけをする(しているように見せる)。
  • でも「ごめんなさい」をしつこく強要しない。
  • 言えない場合は、「ママと一緒にごめんなさいしよっか?」と誘導する
  • それでも言えない場合は、「おばちゃんが代わりにごめんねするから許してくれるかな?」と相手の子供に謝罪する。
  • その後に「本当にごめんね」とママともに謝罪する。
  • 家に帰ってから(車の中など)、子供の気持ちに寄り添って、「ごめんなさい」を言う必要性を優しく諭す。

 

子供同士で遊んでいると、「ごめんなさい」を言わなきゃいけない場面、言ってもらいたい場面、日常茶飯事で起こります。子供が思うように動いてくれずイライラするとは思いますが、とにかく

 

子供大泣き→自分ブチ切れ

 

と言う修羅場が1番避けたい流れなので、そうならないように怒る時間を短くを意識して対処していきましょう。
「ごめんなさい」のしつけに関しては、小学生に入っても続いていきます。次の記事は小学生の息子に対する「ごめんなさい」のしつけについて書きたいと思います。こうご期待!

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